北嶺に進学したT君

札幌雪祭りのイラスト 教え子とのエピソード

札幌にある私立中学
北嶺ほくれいに進学したT君も
思い入れのある教え子です。

6年生の春に
お母さんと面談したところ
T君は歴史が大好きなので
中学に入ったら
歴史が研究できる部活に入りたい
とのことでした。

「歴史が研究できる部活」

についてあまりくわしくなかった
当時の私は、色々な学校の
ホームページを見て
「学習院中等科」をすすめました。

T君も

「僕は学習院に行って
 歴史研究部に入るぞ!」

とすっかりその気になって
勉強にはげんでいました。
 
しかし、受験が近づいて来た11月頃
ショッキングなことが起こりました。

国語の授業終了後、T君に 

「先生、お話があります。」

と言われて

「何だろう?」

と思って聞いたところ
 
「お父さんが急に来年の4月から
 札幌に転勤することになりました。

 それで中学受験をするのかも
 含めて家族で検討します。」

とのこと…。

「目標を持って
 あれほど頑張っていたのにな…」

と思いつつも、家族のことに
私が介入かいにゅうできるわけもないので
T君からの返事を待ちました。

そして一週間後に出た結論は
T君とお母さんも一緒に
札幌に引っ越し、札幌にある
北嶺ほくれい中を受験したいとのことでした。

急いで北嶺ほくれいの過去問を解いたところ
傾向や文章量は首都圏の中学と
それほど違く無かったのですが
問題は入試が1月7日に
あることでした。 

つまり、まわりの子たちの入試が
まだ本格的に始まらない中で
入試を受けに行かなければ
ならなかったのです。

※T君は東京会場で受験し
 T君一家は3月末に札幌に
 引っ越す予定をたてていました。

クラスで一人だけ入試が早いと
孤立こりつしてしまう恐れもありましたし
そもそも北嶺ほくれいは偏差値が高く
入るのが難しい学校でした。 

なので、T君が孤立しないよう
配慮はいりょするだけでなく
過去問を解いて感じたことを
おしみなく彼に伝えました。
 
そして運命の1月7日… 

私は冬期講習で朝から授業があり
当日の激励げきれい
行けなかったのですが…


合格!してくれました。

とてもうれしかったですし

「このクラスからまず一人
 第一志望校に合格してくれた。」

と、安堵あんどしたのを
今でも覚えています(^^♪ 

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★おまけ

 入試が終わって、T君から
 お手紙をもらいました。
教え子からのお手紙1

 順調に進学していたら今頃は
 大学生になっていると思います。

 札幌に残ったのかな?

 それとも東京に出てきたのかな?

 いつまでも元気でな~(^^♪

北嶺ほくれいのホームページはこちら

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