詩に込められた作者の想いを感じ取る

文章のイラスト ためになるコラム

詩を読むときのコツの3つ目は
詩に込められた作者の想いを
感じ取る
ということです。

詩に限らず
物語文や論説文でもそうですが
作者(筆者)が何かを感じ
それを読者に伝えたいから
詩(文章)にした
のです。

伝えたいことが何もなければ
詩(文章)は生まれませんね。

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筑駒中 2022年 大問題4 問3

■次の詩を読んで、
 あとの問いに答えなさい。

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合唱 谷川たにかわ 俊太郎しゅんたろう

 遠くの国で物のこわれる音がして

 いく千万のちりぢりの会話が

 終日僕を苦しめる

 多忙な時間

 非情な空間

 机の上の英和辞典に

 何かしれぬ
 いきどおりを覚えながら

 僕は地球の柔らかい丸味を

 実感したいとおもっていた

 その午後

 未来は簡単な数式で
 予言されそうだった

 そしてその午後

 合唱という言葉がみょう
 僕を魅惑みわくした

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問3

合唱という言葉が妙に
 僕を魅惑した」とありますが、
「僕」はどういうところに
 引きつけられていますか。

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解き方のコツ

 作者は何を読者に伝えたくて
 この詩を書いたのでしょう?

 最初の3行の

「遠くの国で物のこわれる音がして
 幾千万のちりぢりの会話が
 終日僕を苦しめる」からは
 あらそいが想像できます。

 では、それに対して作者が
 願っていることとは…?

「合唱」=みんなで協力してやること
 にも注意しましょう。

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解答 (学校発表なし、自作)

 聴いている人に
 心地良い音楽を届けるために
 多くの人が協力し1つになるところ。

 (に「僕」は引きつけられている)

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