彼は、お兄ちゃんが
開成高校に通っていたので
Kくんも開成に?
といった成績では全然なく…
最下位クラスの常連メンバーでした。
筆記用具を持ち歩かないのが
彼にとっての常識らしく
常に塾の文房具を借りていました。
授業中もふざけてばかりで
「息を飲む」という慣用句を
「酒を飲む」と言い換えたりして
クラスの爆笑を誘っていました。
私は「このままでは、どこの
高校にも行けないのでは…」と
手を焼いていたものの
その後も彼の態度は、なかなか
改善されませんでした。
そんな彼に転機が訪れたのは
中3の夏期講習です。
中3の授業は午後からでしたが
ほとんとの生徒が朝9時には
自習室に来て勉強を始めていました。
私も、朝は8:50から自分の授業が始まり
夜は21:30に最後の授業が終わるという
ハードスケジュールでした。
周りの中3生や私が頑張る雰囲気に
彼も何かを感じ取ったのでしょう。
突然、猛勉強を開始しました。
筆記用具もちゃんと
持ってくるようになり
授業中もふざけずに
真面目に話を聴くようになりました。
さらには「これは兄ちゃんが開成に
合格した時に使っていた問題集です」
と言って、私の宿題に追加して
それもやるようになりました。
そして、その態度は
入試前日まで続きました。
その結果…
国学院高校に合格!
努力が実って良かったね。
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★おまけ
しかし、何か私は、彼の
最後の猛勉強を見ていて
「もったいないなぁ」と感じたので
合格祝賀会の時に
「もっと早くから本気になっていれば
もう少し偏差値が高い学校に
合格できたと思うよ。
大学受験は、国学院より
偏差値が高い大学に
チャレンジしてみたら?」
と、アドバイスしました。
その話を神妙に聞いていましたが
結果は分かりません。
悔しい思いこそが
次のステージでのバネだ。
頑張れよ~(^O^)/
国学院高校に進学したKくん
教え子とのエピソード

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