国学院高校に進学したKくん

一生懸命勉強する男子のイラスト 教え子とのエピソード

彼は、お兄ちゃんが
開成高校に通っていたので
Kくんも開成に?

といった成績では全然なく…
最下位クラスの常連メンバーでした。

筆記用具を持ち歩かないのが
彼にとっての常識らしく
常に塾の文房具を借りていました。

授業中もふざけてばかりで
「息を飲む」という慣用句を
「酒を飲む」と言い換えたりして
クラスの爆笑を誘っていました。

私は「このままでは、どこの
高校にも行けないのでは…」と
手を焼いていたものの
その後も彼の態度は、なかなか
改善されませんでした。


そんな彼に転機が訪れたのは
中3の夏期講習
です。

中3の授業は午後からでしたが
ほとんとの生徒が朝9時には
自習室に来て勉強を始めていました。

私も、朝は8:50から自分の授業が始まり
夜は21:30に最後の授業が終わるという
ハードスケジュールでした。

周りの中3生や私が頑張る雰囲気に
彼も何かを感じ取ったのでしょう。

突然、猛勉強を開始しました。

筆記用具もちゃんと
持ってくるようになり
授業中もふざけずに
真面目に話を聴くようになりました。

さらには「これは兄ちゃんが開成に
合格した時に使っていた問題集です」
と言って、私の宿題に追加して
それもやるようになりました。

そして、その態度は
入試前日まで続きました。

その結果…





国学院高校合格

努力が実って良かったね。

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おまけ

 しかし、何か私は、彼の
 最後の猛勉強を見ていて
「もったいないなぁ」と感じたので
 合格祝賀会の時に

「もっと早くから本気になっていれば
 もう少し偏差値が高い学校に
 合格できたと思うよ。

 大学受験は、国学院より
 偏差値が高い大学に
 チャレンジしてみたら?」

 と、アドバイスしました。

 その話を神妙しんみょうに聞いていましたが
 結果は分かりません。

 悔しい思いこそが
 次のステージでのバネだ。

 頑張れよ~(^O^)/

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