記述問題は、字数が少なければ
精神的なプレッシャーも小さいですが
100字以上の記述だと
身構えてしまう人が多いです。
では、字数が多い記述は
どうすれば書けるのか?ですが
記述の型を知っていると
書きやすいです。
例えば、中学入試でよくあるのは
⊖の気持ち
↓(きっかけ)
⊕の気持ち
といった変化です。
駒場東邦中の2022年 問12を
例にとって解説します。
※文章の記載は省略
相沢沙呼 著
『教室に並んだ背表紙』の
「やさしいわたしの綴りかた」
より出題
問12 ――線部⑩
「あのね、お母さん、あたしね…」
とありますが、あかねがここで
お母さんに話をしようと
思ったのはなぜですか。
本文全体をふまえて、
110~130字で答えなさい。
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◆解説
いきなり書き始めるのではなく
まず型に沿って考えます。
※その際は、問題用紙の余白に
メモするといいです。
⊖…文章の前半での⊖の気持ち
(それまでは)
母に自分の気持ちを伝えたくても
上手く言葉にできないでいた。
↓(きっかけ)
原稿用紙に読書感想文を
書くことによって、自分の気持ちを
整理することができた。
⊕…文章の最後での⊕の気持ち
母に対して、言いたいことや
知ってほしいことがたくさんあると
認識できた。
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★解答(自作)
それまでは
母親に自分の気持ちを伝えたくても
モヤモヤして上手く
言葉にできないでいた。
しかし、しおり先生の助言により
原稿用紙に読書感想文を
書くことによって、自分の気持ちを
整理することができた。
その結果、母親に対して、
言いたいことや知ってほしいことが
たくさんあると認識できたから。
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※東京学参や声の教育社が
発表している解答も
⊖、きっかけ、⊕の内容が
書かれています。
★解答(東京学参の発表)
自分の思いを母親にうまく
伝えられずに悩み苦しんでいたが、
しおり先生から
気持ちを整えて言葉にすると
誰かに伝えられるようになると教えられ、
実際に気持ちを言葉にしてみたことで、
気持ちが少し整理でき自信が生まれ、
今なら自分の思いを素直に
母親に伝えられると思ったから。
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★解答(声の教育社の発表)
今まで自分の心の中で
説明がつけられないまま
モヤモヤしていた気持ちを、
しおり先生に言われたとおりに
文章に書け出すことで整理でき、
さびしかった気持ちや
母親ともっと話をしたいという願いを、
すなおに母親に
自分の言葉で伝えたいと
強く思えるようになったから。
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