例えば、桜蔭中は
漢字や四字熟語以外は
ほとんど記述問題ですが
記述はタイトルにあるように
「7割できれば良い」と
思ってください。
これは、入試は満点を取る必要はなく
合格最低点が取れれば良いからです。
そして、なぜ7割なのかと言うと
記述が中心の学校の
国語の合格者平均点が
満点の7割前後だからです。
参考までに、それらの学校の
国語の合格者平均点を示します。
※2024年度のデータ
■国語の合格者平均点とその割合
桜蔭 非公表
筑駒 非公表
※報告書を含めた5科目の
合格最低点は353/500(≒71%)
開成 60.2/85(≒71%)
麻布 非公表
※4科目の合格最低点は
105/200(≒53%)
武蔵 66.3/100(≒66%)
駒東 84.5/120(≒66%)
栄光 43.3/70(≒62%)
さらに、田代 敬貴 著
『田代式中学受験国語の「神技」』
には、こんなことが書かれています。
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記述は7割とれれば十分
どのくらいの点数を取れば
記述問題を攻略したことになるのか
という点について述べておきたい。
問題の難易度にもよるが、
一つの設問に対して配点の
7割以上の点数がついた△が取れたら、
正解できたと考えてよい。
記述問題で〇が取れない
という不満をもらす親がいるが、
私に言わせれば
本格的な記述問題で
満点を取ることは至難のわざに近い。
私が答案を書いても
模範解答どおりになることは
めったにないからである。
ましてや受験生は、
限られた時間の中で
書き切らなければならないのである。
記述問題とは、そもそも
高得点を争うゲームではないのだ。
(中略)
実際、記述中心の問題を
出す上位校入試では、
7割取らなければ合格できない
ということはあり得ない。
ふつう7割取れれば大きな貯金となる。
6割を超えれば十分だろうし、
他教科次第では
5割前後でも合格可能というのが
相場なのである
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また片桐 淳 著
『開成中学 入試問題講義の実況中継』
にも、同じようなことが書いてあります。
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開成中学のように、
1問がこれだけの高配点になると
記述問題で満点をとるのは
至難のわざですから、
現実的には、
おそらく全設問を通し、
配点の半分以上の部分点を確実に得点し、
それが最終的に85点満点の
7割前後(60点前後)となるような
解き方が必要です。
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さらに、桑原 聡 著
『東大の現代文25ヵ年』には
こんなことまで書かれています。
※御三家などの最難関校の記述は
東大の記述を参考に作られています。
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さまざまな予備校や出版社の
出している解答例は、
明らかに練りに練った、
到底試験時間内には
出せないものとなっている。
その予備校や出版社のメンツが
かかっているのだから
しょうがないという面もある。
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◎結論⇒記述は7割できれば良い!
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★おまけ
解答欄に何も書かないのは
絶対に避けましょう。
どうしても書く時間が確保できなければ
本文の抜き出しをして
部分点をもぎ取りましょう。
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