まず、何についての話かと言うと
「当時の建築業界についての話」
ですね。
戦国時代や江戸時代の武士について
色々と述べられていますが
それは結局
当時の建築業界の実情について
読者に理解してもらうための
分かりやすい比喩なのです。
では当時の建築業界が
どういう状態だったかと言うと
「江戸時代の武家社会のようだと
僕は感じていた」と言っているので
「江戸時代の武家社会」という比喩が
具体的にどのようであったのかを
読み取ります。
すると以下の記述が見つかります。
「平和な江戸時代がやってきて
もはや社会は
武士を必要としなくなった」
「しかし、江戸幕府は、
功績のあった武士階級を尊重し、
彼等の特権を温存した。
武士は士農工商の身分制度の
最上位に位置づけられ、
いばり続けることができた。」
この内容を、当時の建築業界に
あてはめて考えてみます。
★「武士」=「建築家」として考えます。
★必要とされなくなった「建築家」は
どうなったのか?を考えましょう。
★「士農工商の身分制度の
最上位に位置づけられ」は
その前にある
「特権を温存され、尊重されて」と
同じ意味なので削ります。
すると
「必要とされなくなった
過去の建築家は
特権を温存され、尊重されて
いばり続けることができた。」
のようになります。
■補足
様々な建築物を手がけ
今や有名になった隈さんも
建築業界に入りたての頃は
それまでの建築家の待遇や態度に
不満を持っていたということですね。