■ 次の文章を読んで
後の問に答えなさい。
※文章は切り抜きしてあります。
図書館には、相談係とか
参考係というデスクに
司書を置いています。
蔵書の利用だけでなく、
図書館で働く人の知識や
経験を利用できるのです。
(中略)
21世紀に入って、
大きな災害が続きますし、
また来るといわれている大震災への
備えも強調されています。
そんな中で突然の被害から
やっと自分を取り戻した人が、
避難生活の中で
一人になれる場所を
図書館に求め、
持ち帰って読む本を探し、
次いで被災の処理や
連絡のために図書館を使う、
という生活のパターンが
各地から報告されています。
(中略)
もう一つ大事なことは、
子どもたちのことです。
大人は図書館の復興を
待ってくれますが、
子どもたちの心の痛手に対しては、
最初の一週間が大事だ、
といわれています。
読み聞かせにもお話にも、
絵本の提供にも、
大きな恐れに直面した
子どもたちの心を癒す
こまやかな配慮が必要です。
これもまた普段からの準備と、
災害後すぐに動きせる態勢、
行政の理解と施策が必要ですし、
子どもの成熟と成長に
かかわる人たちみんなで考え、
準備を重ねるべきことの一つでしょう。
(『生きるための図書館』
竹内 悊(さとる)より)
※「声の教育社」の過去問集は
多くの漢字がひらがなに
直されていますが
原典の『生きるための図書館』
通りに記載しています。