雙葉 2023年 大問題1 問1

次の文章を読み、
問いに答えなさい。

------------------

ラフレシアの花は、
巨大で鮮やかな赤い色をしている。

実際に、薄暗い熱帯雨林の中で
その花が咲いていると、
そこだけぼうっと明るいような気がして
遠くからでもわかるのである。

その大きさ、色合い、質感といい、
とても植物とは思えず、
さらにはにおいという
おまけまでついて存在感にあふれている。

私ははじめてラフレシアの花を見たとき、
その存在感に圧倒され、
●【しばし立ちすくんでしまった】のを
覚えている。 

(河合雅雄 編 『ふしぎの博物詩』所収しょしゅう 
 高橋 あきら
「熱帯雨林の妖怪ラフレシア」より)

------------------
■問

●【しばし立ちすくんでしまった】
  のはなぜか、答えなさい。

※この問に字数の制限はなく
 マス目がない解答欄の大きさに
 合わせて記述する必要があります。

※実物大の解答欄を確認すると
 約30~45文字だと思われます。

------------------
■解説・解答

「しばし立ちすくんでしまった」
 原因・理由を答えさせる問ですね。
 
 まず、答えの材料(要素)に
 なりそうなところを見つけましょう。

 その際は頭の中に
「立ちすくんだ原因」というイメージを
 入れてから探すと
 見つかりやすくなります。

 すると以下のところが
 見つかるのではないでしょうか。

★1「巨大で鮮やかな色」

★2「そこだけぼうっと
   明るいような気がして
   遠くからでもわかる」

★3「大きさ、色合い、質感といい、
   とても植物とは思えず」

★4「におい…までついて
   存在感にあふれている」

★5「その存在感に圧倒され」

 次に、★1~5をまとめると
 以下のようになります。

★1「巨大で鮮やかな色」
★2「そこだけぼうっと
   明るいような気がして
   遠くからでもわかる」
★3「大きさ、色合い、質感といい、
   とても植物とは思えず」
★4「さらにはにおい…までついて
   存在感にあふれている」
★5「その存在感に圧倒され」

◎「植物とは思えない 
  巨大で鮮やかな色、質感の上に 
  においがついていて 
  その存在感に圧倒され」 
 (たから。)

※同じ内容のものは1つだけ記述します。

※読みやすいように順番を換えます。

 最後に、問とつなげてみて
 意味が分かるか確認します。

答:「植物とは思えない 
   巨大で鮮やかな色、質感の上に 
   においがついていて 
   その存在感に圧倒されたから。」

問:しばし立ちすくんでしまった。

 大丈夫ですね、意味が分かります。

------------------
■解答(学校発表なし)

 植物とは思えない 
 巨大で鮮やかな色、質感の上に 
 においがついていて 
 その存在感に圧倒されたから。
 (45字)
------------------
★おまけ

 雙葉の問は、記述問題の他に
 選択肢問題や抜き出し問題
 などもあり、バリエーションに
 富んでいます。

 ただ、最終的に合否を分けるのは
 記述問題でどれだけ
 得点できるかだと思います。

 と言っても、時間の都合上
 配点の全ては狙わずに
 7割前後を取るという戦略で
 臨むのが良いと思います。
  
------------------

タイトルとURLをコピーしました