※このコラムは9月に執筆しました。
長い夏休みが終わり9月に入りました。
そろそろ過去問題集を
買う時期だと思います。
このメルマガで
くり返しお伝えしていますが
過去問題集は
解説があるものを全て買うべきです。
例えば、今扱っている雙葉中学だと
声の教育社、東京学参、教英出版の
3社が出版しています。
なぜ解説があるものを
買うべきなのかと言うと
解説が付いていないと
その答えになる理由が理解できず
勉強にならないからです。
また、なぜ全てのものを
買う必要があるのかと言うと
各出版社によって解答・解説が違い
出版社によっては
国語の本文がない場合があるからです。
あまり大きな声では言えませんが
出版社が出している解答が
正解ではないということもあります。
さらに、より多くの解説を読むことで
文章や解答に対する理解が深まります。
そして「買う」ということに
意味があります。
「買う」とは「お金を払う」わけですから
解答・解説を書く先生の他に
編集者や校正者もいて
信頼できる
しっかりとした内容になっています。
お金を払ったのに
内容がスカスカの場合は
問題になってしまいますね。
費用がかさんでしまいますが
それで合格できるのであれば
元は取れると思います。
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★おまけ
参考までに
2023年の開成中の
大問題1問2の各社の解答を
以下に示します。
●声の教育社
「社会で不要になっても、
過去の功績を理由に、
現実からかけはなれた理屈で
存在意義を正当化し、
特権的な位置に居続けた点。」
●東京学参
「自分たちが社会から
必要とされない時代になって、
過去の功績や特権を
維持するために倫理、美意識を
エスカレートさせ、
自身の存在を正当化した点。」
●教英出版
「世の中が平和になり、
自分達が不要になったことに
気づいた武士達が、
特権を守るために、
無理をして自身の存在を
正当化しようとした点。」
各社で全然違いますね。
「どこの出版社が一番良いの?」
という問題ではなく
全ての解答・解説を参考にするのが
一番良い勉強方法だと思います。
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