大問2 問8(1)

今どき珍しく渋幕は
必ず文学史が出ます。

文学史の覚え方ですが
機械的に

太宰 治 ― 斜陽
夏目漱石 ― 坊ちゃん
川端康成 ― 伊豆の踊子

と覚えるのではなく
簡単で良いので
誰がどういう人生を
送ったのかを知り
代表作も実際に読んでみましょう。
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■ 2023年 渋幕中 第1次
  大問2 問8(1)
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問8

この小説(=「鳥の涙」)
の作者・津島佑子の父親は、
青森県北津軽郡金木出身で、
たびたび自殺・
心中未遂を起こしたり、
薬物中毒になったりという
乱脈な生活をしたことから、
戦後「無頼派」と呼ばれた
日本文学史を代表する
著名な作家であり、
Aは彼の代表作の冒頭部分である。

以下の問題に答えなさい。
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朝、食堂で、スウプを一さじ、
すっと吸ってお母さまが、
「あ。」とかすかな
叫び声をお挙げになった。

(以下略)
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(1)Aの作品を書いた
作家の名前を選びなさい。

ア 夏目漱石  オ 太宰治

※本来は10択でしたが
このブログ用に2択にしました。
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★太宰治の人生

1909年に津島家の第十子として
青森県で生まれました。

実家は金融業を営んでおり
大地主で、政治家でもある父は
青森県の納税者番付に
ランクインするほど
非常に裕福な家庭で育ちます。

中学生時代には井伏鱒二いぶせますじ
の作品を読み感銘を受けました。

また芥川龍之介や菊地寛などの
作品にかれ、級友との同人誌に
小説やエッセイを
掲載するようになります。

かねてより芥川のファンでしたが
18歳のときに芥川が自殺し、
大きな衝撃を受けます。

その後、東京帝国大学(今の東大)
入学を機に上京。

かねてより尊敬していた
井伏に初めて会い、
弟子入りします。

またこの頃、最初の妻と結婚しますが
29歳のときに別の女性と再婚し
現在の東京都三鷹市に移住します。

その後は、精神的にも安定し
『女生徒』『走れメロス』
などの代表作を書きました。

しかし1948年に38歳という若さで
愛人と玉川上水に入水し自殺しました。

『走れメロス』は
自分の体験をもとに書いた作品です。

太宰の人生で私が興味深く感じたのは
芥川賞選考委員に自分の作品を
推薦したことです。

結果として芥川賞は取れませんでしたが

「自分に賞をくれ」と言うとは
自信家ですね。
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■ 解答 (学校発表なし) オ (太宰治)

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