次の文章を読んで
問いに答えなさい。
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行動主義心理学が主流であった
1950年代まで、
人間の行動も動物と同じく、
学習は適切に
報酬や罰を与えることによって、
成立すると考えられていました。
つまり、人間が行動を起こすためには、
先に説明した
オペラント条件づけのねずみのように、
【 X 】と【 Y 】の力が必要であり、
外からの働きかけがないと、
われわれは行動を
起こさないと考えられていたのです。
( 『勉強する気はなぜ起こらないのか』
外山 美樹 より)
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■問
空らん【 X 】【 Y 】に
入る語を考え慣用表現を
完成させなさい。
ただし、それぞれ
カタカナ2字で答えること。
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■解説・解答
【 X 】と【 Y 】がある
1文の先頭に
「つまり」という接続詞があります。
「つまり」は言い換えの役割でしたね。
したがって
【 X 】と【 Y 】がある1文は
その前の1文と同じ内容を
言っています。
「学習は適切に
報酬や罰を与えることによって
成立する…」
つまり(≒)
「人間が行動を起こすためには…
【 X 】と【 Y 】の力が必要」
という構造ですので
「報酬や罰」
≒
「【 X 】と【 Y 】の力」
となります。
そして、問いには
【 X 】と【 Y 】は
それぞれカタカナ2字とあるので
「報酬や罰」
≒
「【アメ】と【ムチ】の力」
となります。
ただ、この問いに関して
私がお伝えしたいことは
できても、できなくても
短時間で次の問いに
進んで欲しいということです。
「アメとムチ」という表現を
知っていたらすぐに書いて
知らなかったら諦めて
さっさと次の問いに進みましょう。
この文章の最後の問いは
字数が多い記述問題ですので
そこに時間をかけるのが
良い戦略だと思います。
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■解答(学校の発表と原典確認による)
【 X 】=アメ
【 Y 】=ムチ
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★おまけ
慣用表現の覚え方のコツです。
◎意味や由来を理解する。
その慣用表現の意味や
由来を知っておくと
長い間覚えられます。
「人間万事塞翁が馬」など
丸暗記せずに由来を知りましょう。
◎繰り返し解く。
一度解いただけでは記憶として
中々定着しません。
悲しいですが、それが人間の脳です。
繰り返し解くことによって
覚えましょう。
◎意味が分からないなら必ず調べる。
当たり前のようですが
大事なことです。
スマホで良いと思うので
分からない言葉に遭遇したら
すぐに調べましょう。
◎マニアックにならない。
慣用表現はほぼ無限にあります。
中学受験に出ない表現まで
追ってしまうと
いくら時間があっても
足りません。
入試や模試、テキストに
出てきたものだけ
理解するようにしましょう。
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