豊島 2023年 第1回 大問題1 問5

次の文章を読んで
問いに答えなさい。

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行動主義心理学が主流であった
1950年代まで、
人間の行動も動物と同じく、
学習は適切に
報酬や罰を与えることによって、
成立すると考えられていました。

つまり、人間が行動を起こすためには、
先に説明した
オペラント条件づけのねずみのように、
【 X 】と【 Y 】の力が必要であり、
外からの働きかけがないと、
われわれは行動を
起こさないと考えられていたのです。

( 『勉強する気はなぜ起こらないのか』
 外山 美樹 より)

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■問

 空らん【 X 】【 Y 】に
 入る語を考え慣用表現を
 完成させなさい。

 ただし、それぞれ
 カタカナ2字で答えること。

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■解説・解答

 【 X 】と【 Y 】がある
 1文の先頭に
「つまり」という接続詞があります。

「つまり」は言い換えの役割でしたね。

 したがって
【 X 】と【 Y 】がある1文は
 その前の1文と同じ内容を
 言っています。

「学習は適切に
 報酬や罰を与えることによって
 成立する…」

つまり(≒)

「人間が行動を起こすためには…
【 X 】と【 Y 】の力が必要」

 という構造ですので

「報酬や罰」

「【 X 】と【 Y 】の力」
 となります。

 そして、問いには
【 X 】と【 Y 】は
 それぞれカタカナ2字とあるので

「報酬や罰」

「【アメ】と【ムチ】の力」
 となります。

 ただ、この問いに関して
 私がお伝えしたいことは
 できても、できなくても
 短時間で次の問いに
 進んで欲しいということです。

「アメとムチ」という表現を
 知っていたらすぐに書いて
 知らなかったら諦めて
 さっさと次の問いに進みましょう。

 この文章の最後の問いは
 字数が多い記述問題ですので
 そこに時間をかけるのが
 良い戦略だと思います。

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■解答(学校の発表と原典確認による)

【 X 】=アメ
【 Y 】=ムチ

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★おまけ

 慣用表現の覚え方のコツです。

◎意味や由来を理解する。 
 
 その慣用表現の意味や
 由来を知っておくと
 長い間覚えられます。

人間万事塞翁にんげんばんじさいおううま」など
 丸暗記せずに由来を知りましょう。

◎繰り返し解く。

 一度解いただけでは記憶として
 中々定着しません。

 悲しいですが、それが人間の脳です。

 繰り返し解くことによって
 覚えましょう。
 

◎意味が分からないなら必ず調べる。

 当たり前のようですが
 大事なことです。

 スマホで良いと思うので
 分からない言葉に遭遇したら
 すぐに調べましょう。 

◎マニアックにならない。

 慣用表現はほぼ無限にあります。

 中学受験に出ない表現まで
 追ってしまうと
 いくら時間があっても
 足りません。

 入試や模試、テキストに
 出てきたものだけ
 理解するようにしましょう。

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